2021年09月14日
「頑張れ、Ryo選手!!」結果、ご報告
こんにちは。今日も楽しいマキオカです。
前回書いた「頑張れ、Ryo選手!!」で取り上げた試合が、9月12日に行われました。
もちろんわたしも新木場にあるUSEN STUDIOに足を運びましたとも!
Ryoの試合は、メインカード枠の中のメインイベントの試合らしい。
USEN STUDIOの外には、晴れ晴れしくもでかでかと「Nakada vs Ryo」と設えてある。
おおー、スゴイじゃないですかあ!
「勝っても負けても自分の名前がこんなに大きく飾られることなんて人生にそうそうないよ。凄いぞ、Ryo!」などと身内びいきがさく裂するわたし。
会場に入るとドリンクをサービスするカウンターの向こうに受付がある。
前日にRyoとlineでやりとりをして二階席を買うと教えてもらっている。
Ryoの両親である温子やきよしもそこにいるはずだ。
「どれどれ」と料金表を覗いてみる。
入場料金: SS:¥17,500- A:¥11,500- B:¥9,000- C:¥8,200-
バルコニー(2F/隣接の室内で喫煙可):¥1,0000- 2F:¥8,000-
が。
何故か二階席とB席とC席の料金のところには線が引かれている。
「あのー、二階席は?」
「もう売り切れです。それ以外でお願いします。」
関係者らしいイカツイおっさんが無情に言い放つ。
「え?あの・・ってことは」
「バルコニー席とA席は空いています。A席は前から二番目になります」
ぐはあっ!
わたしは駐車料金300円をケチるために全力疾走も厭わないオンナ。
とはいえ、今日はRyoの大事な試合。
清水の舞台からバンジージャンプするキモチでA席をお願いする。
会場ではわたしの未だかつて見たこともない世界が繰り広げられていた。
ゲージに囲まれたリングの中で、まだあどけなさの残る表情のオトコノコ達が熾烈に殴り合う。
かと思うと、鍛え上げた体で相手に顔面キックを浴びせたり肘パンチを浴びせる強面の若者、ダウンして苦しそうに顔をゆがませる者もいる。
流石にお値段だけありA席はかなりの迫力で、いや、迫力があり過ぎて選手が殴られると思わず「痛い!」と言ってしまう。
目の前で殴られている若者に「あんた、今はいいけど年を取ると神経痛や片頭痛に悩まされるかもよ?大丈夫?」と、お節介なおばさんは耳元で囁きたくなる。
しばらくすると二階席にいたRyoの母である温子がそばに来て「今日は来てくれてありがとう!観ていると結構ハマるよ」と嬉しそうに言った。
おや?
スタッフに案内されリングの真ん前に案内された巨躯の男性。
お偉方と思われる人達が挨拶にやって来ている。
前田日明氏だ。
Ryoは前田日明氏の最後の愛弟子と言われているので、応援に来てくれているらしい。
やっと9試合目になりRyoが登場した。
我が血筋とはっきりわかる純日本人的体型。
坊主頭に金髪に染めたアゴ髭のトレードマークが、濃いめの顔によく似合っている。
対する中田選手は25歳の醤油顔青年だ。
両者ともこの日に向け絞り上げたと思われる引き締まった体で対峙した。
鋭い眼光でリングを見つめる前田日明氏の前でいよいよ試合が始まった。
以下、yahoo!ニュース。
【1R、パンチの打ち合いの中で、Ryoの右を貰った中田がダウン。立ち上がる中田の背中に登りRyoがチョークを仕掛ける。このままRyoが極めるかと思われたが、中田が振り落とし危機を脱出。しかし、中田が左目下をカット、出血が多いためドクターチェックが入る。中盤、Ryoがテイクダウンに成功し金網に押し込む。オープンスコアのジャッジは三者ともにRyoを支持。
2R、組みつこうとするRyoに対し、中田がノンストップで左右のパンチ連打、ヒザ蹴り!中盤、テイクダウンに成功するRyoだが、そこからは動きがなく、ダメージと体力の消耗が明らか。このラウンドはジャッジは三者ともに中田を支持。
3R、スタミナ消耗のRyoに対し右ミドルとボディストレートと削る中田。Ryoはインローで対抗しさらにテイクダウンに成功。終盤、中田がパンチの回転を上げ、手数を増やす。残り30秒、両者フラフラになりながら殴り合い、タイムアップ。大激闘の末、3-0の判定で中田が勝利した】
もうね、身内の出る試合は見ていて辛かったっす。
Ryoが攻勢の時は興奮して「Ryo、頑張れ!!そこそこ!!よしっ!」(何が「よしっ!」なんだかわからないが)などと叫びつつ鼻息を荒くしているが、劣勢になってしまうと試合経過を目で追いながらも「ぐぬうー・・・」といううめき声しか出せなくなってしまう。
Ryoは判定で負けてしまったが、勝った中田選手も流血した顔で足を引きずりながらセコンドの肩を借りて退場した。
かなり肉体的なダメージを受けていたように見えたので、中田選手の身内の方もさぞやご心配だったろう。
わたしもRyoが殴られる度に我が身が痛むような苦しさを覚えたので、どうやら格闘技に「ハマる」ことはなさそうだ。
それはそうと。
試合中ふと横を見ると、温子が身を固くして試合を見つめていた。
試合前に挨拶に来た時と纏っている空氣が全く違う。
両手を胸の前で合わせ、肩に力が入っているのが遠目にもわかる。
いつもの元氣で磊落な様子と打って変わって、怯えた小さな動物のように全身がピリピリした緊張感で張りつめている。
義父のきよしが言った「身内としては早く選手をやめて欲しい」という言葉も、家族の自然な心情から出た本音なのだろう。
Ryo、いい恩師や家族に恵まれているね。
今回、生まれて初めて格闘家の世界を垣間見ることが出来た。
心身共にダメージを受ける大変厳しい世界であり、そんな中に自ら身を投じるのは本当に好きでなければできないことだろう。
でも、と思う。
人生はいろいろな場面で枝分かれしている。
皆「なりたい自分」を目指して、その枝一つ一つを選択していく。
一度選んでしまうともう二度と戻ることは出来ない。
安全な道、好きでたまらない道、なんとなく辿り着いた道、来たくなかった道。
時には迷子になってしまうこともあるけれど、そして全く後悔のない選択をするのは本当に難しいけれど、自分を信じて進むより他はない。
Ryoのこれから進む道に幸あれと願う。
「よっしゃあ!そこだー!!いけやー!!!」と興奮した場面。
(で、ちょっとロゴが見えている)
おーい、金網でマキオカネイチャークラブのロゴが見えそうで見えないぞぉ(そればっかり)
つづく
前回書いた「頑張れ、Ryo選手!!」で取り上げた試合が、9月12日に行われました。
もちろんわたしも新木場にあるUSEN STUDIOに足を運びましたとも!
Ryoの試合は、メインカード枠の中のメインイベントの試合らしい。
USEN STUDIOの外には、晴れ晴れしくもでかでかと「Nakada vs Ryo」と設えてある。
おおー、スゴイじゃないですかあ!
「勝っても負けても自分の名前がこんなに大きく飾られることなんて人生にそうそうないよ。凄いぞ、Ryo!」などと身内びいきがさく裂するわたし。
会場に入るとドリンクをサービスするカウンターの向こうに受付がある。
前日にRyoとlineでやりとりをして二階席を買うと教えてもらっている。
Ryoの両親である温子やきよしもそこにいるはずだ。
「どれどれ」と料金表を覗いてみる。
入場料金: SS:¥17,500- A:¥11,500- B:¥9,000- C:¥8,200-
バルコニー(2F/隣接の室内で喫煙可):¥1,0000- 2F:¥8,000-
が。
何故か二階席とB席とC席の料金のところには線が引かれている。
「あのー、二階席は?」
「もう売り切れです。それ以外でお願いします。」
関係者らしいイカツイおっさんが無情に言い放つ。
「え?あの・・ってことは」
「バルコニー席とA席は空いています。A席は前から二番目になります」
ぐはあっ!
わたしは駐車料金300円をケチるために全力疾走も厭わないオンナ。
とはいえ、今日はRyoの大事な試合。
清水の舞台からバンジージャンプするキモチでA席をお願いする。
会場ではわたしの未だかつて見たこともない世界が繰り広げられていた。
ゲージに囲まれたリングの中で、まだあどけなさの残る表情のオトコノコ達が熾烈に殴り合う。
かと思うと、鍛え上げた体で相手に顔面キックを浴びせたり肘パンチを浴びせる強面の若者、ダウンして苦しそうに顔をゆがませる者もいる。
流石にお値段だけありA席はかなりの迫力で、いや、迫力があり過ぎて選手が殴られると思わず「痛い!」と言ってしまう。
目の前で殴られている若者に「あんた、今はいいけど年を取ると神経痛や片頭痛に悩まされるかもよ?大丈夫?」と、お節介なおばさんは耳元で囁きたくなる。
しばらくすると二階席にいたRyoの母である温子がそばに来て「今日は来てくれてありがとう!観ていると結構ハマるよ」と嬉しそうに言った。
おや?
スタッフに案内されリングの真ん前に案内された巨躯の男性。
お偉方と思われる人達が挨拶にやって来ている。
前田日明氏だ。
Ryoは前田日明氏の最後の愛弟子と言われているので、応援に来てくれているらしい。
やっと9試合目になりRyoが登場した。
我が血筋とはっきりわかる純日本人的体型。
坊主頭に金髪に染めたアゴ髭のトレードマークが、濃いめの顔によく似合っている。
対する中田選手は25歳の醤油顔青年だ。
両者ともこの日に向け絞り上げたと思われる引き締まった体で対峙した。
鋭い眼光でリングを見つめる前田日明氏の前でいよいよ試合が始まった。
以下、yahoo!ニュース。
【1R、パンチの打ち合いの中で、Ryoの右を貰った中田がダウン。立ち上がる中田の背中に登りRyoがチョークを仕掛ける。このままRyoが極めるかと思われたが、中田が振り落とし危機を脱出。しかし、中田が左目下をカット、出血が多いためドクターチェックが入る。中盤、Ryoがテイクダウンに成功し金網に押し込む。オープンスコアのジャッジは三者ともにRyoを支持。
2R、組みつこうとするRyoに対し、中田がノンストップで左右のパンチ連打、ヒザ蹴り!中盤、テイクダウンに成功するRyoだが、そこからは動きがなく、ダメージと体力の消耗が明らか。このラウンドはジャッジは三者ともに中田を支持。
3R、スタミナ消耗のRyoに対し右ミドルとボディストレートと削る中田。Ryoはインローで対抗しさらにテイクダウンに成功。終盤、中田がパンチの回転を上げ、手数を増やす。残り30秒、両者フラフラになりながら殴り合い、タイムアップ。大激闘の末、3-0の判定で中田が勝利した】
もうね、身内の出る試合は見ていて辛かったっす。
Ryoが攻勢の時は興奮して「Ryo、頑張れ!!そこそこ!!よしっ!」(何が「よしっ!」なんだかわからないが)などと叫びつつ鼻息を荒くしているが、劣勢になってしまうと試合経過を目で追いながらも「ぐぬうー・・・」といううめき声しか出せなくなってしまう。
Ryoは判定で負けてしまったが、勝った中田選手も流血した顔で足を引きずりながらセコンドの肩を借りて退場した。
かなり肉体的なダメージを受けていたように見えたので、中田選手の身内の方もさぞやご心配だったろう。
わたしもRyoが殴られる度に我が身が痛むような苦しさを覚えたので、どうやら格闘技に「ハマる」ことはなさそうだ。
それはそうと。
試合中ふと横を見ると、温子が身を固くして試合を見つめていた。
試合前に挨拶に来た時と纏っている空氣が全く違う。
両手を胸の前で合わせ、肩に力が入っているのが遠目にもわかる。
いつもの元氣で磊落な様子と打って変わって、怯えた小さな動物のように全身がピリピリした緊張感で張りつめている。
義父のきよしが言った「身内としては早く選手をやめて欲しい」という言葉も、家族の自然な心情から出た本音なのだろう。
Ryo、いい恩師や家族に恵まれているね。
今回、生まれて初めて格闘家の世界を垣間見ることが出来た。
心身共にダメージを受ける大変厳しい世界であり、そんな中に自ら身を投じるのは本当に好きでなければできないことだろう。
でも、と思う。
人生はいろいろな場面で枝分かれしている。
皆「なりたい自分」を目指して、その枝一つ一つを選択していく。
一度選んでしまうともう二度と戻ることは出来ない。
安全な道、好きでたまらない道、なんとなく辿り着いた道、来たくなかった道。
時には迷子になってしまうこともあるけれど、そして全く後悔のない選択をするのは本当に難しいけれど、自分を信じて進むより他はない。
Ryoのこれから進む道に幸あれと願う。
「よっしゃあ!そこだー!!いけやー!!!」と興奮した場面。
(で、ちょっとロゴが見えている)
おーい、金網でマキオカネイチャークラブのロゴが見えそうで見えないぞぉ(そればっかり)
つづく
Posted by makioka77 at 16:43│Comments(0)
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